クロノス・カルテットはサン・フランシスコを拠点に活動している弦楽四重奏団。20世紀の現代音楽なら、クラシック、タンゴからパンク、ロック、ハードコアの作品までこなしてます。 |
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ARTISTS |
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Schulthorpe/Sallinen/Glass/ Nancarrow/Hendrix |
Kronos Quartet |
邦題は、"紫のけむり~現代の弦楽四重奏曲"。Elektra(Nonesuchレーベル)からのデビュー・アルバム(実質的なメジャー・デビュー)。もちろん目玉はM14のジミヘンの"Purple Haze"です。Elektraの40周年記念企画アルバム"ルバイヤート"では、あのテレビジョンの"マーキー・ムーン"を演奏しています。これは本当に名作なので、オリジナルを知ってる人はもちろん、それ以外の人も必聴!(オリジナルもすばらしい楽曲が、その数倍も素晴らしいアレンジです。)
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White Man Sleeps |
Kronos Quartet |
邦題は、"ホワイト・マン・スリープス~弦楽四重奏の諸相"。"Schulthorpe....."と"Winter Was Hard"と本作を個人的には彼らの3部作と呼んでいるが、本作ではM5でオーネット・コールマンの"Lonely Woman"のカバーがお勧め。
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Winter Was Hard |
Kronos Quartet |
邦題は、"冬は厳しく~弦楽四重奏の諸相II"。M5でジョン・ゾーンの"Forbidden Fruit"をカバーしてますが、なんとこの曲で太田裕美が詩を朗読してます!ストリングでゾーンのテクスチャーを忠実に再現するなんぞ、このカルテットにゃぁ本当に頭が下がります。
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Short Stories
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Kronos Quartet |
文字通り、彼らの曲を寄せ集めた短編集。まるでパーカッションのようにプリミティブなリズムを刻む"Digital"、シカゴ・ブルースのスタンダード"Spoonful"、"John Zornが彼らの為に書き下ろした"Cat O' Nine Tails", インド歌謡の様式に則った、アーシーな雰囲気に満ちたミニマル・ミュージック風の"Aba kee tayk hamaree"など収録。
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Caravan
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Kronos Quartet |
彼らにとってもう一つの柱ともいうべき「ワールド・ミュージック」。2000年にリリースされた本作では、旧ユーゴ、ポルトガル、インド、メキシコ、ルーマニア、ハンガリー、アルゼンチン、イラン、レバノンと世界各地のロマ音楽(ジプシー音楽)に挑戦しています。
悲哀が希望に変わっていくM1、インド音楽のリズムとクロノスの旋律が見事に共存しているM3、メキシカン・ロック・バンド「Cafe Tacuba」のEnrique Rangelが作曲したM4、ルーマニアのジプシー・バンド「Taraf De Haidouks」と共演したM5、お馴染みのライリーの作品を取り上げたM7などが印象的で、それぞれ原曲の持ち味に弦楽の旋律が立体感を与えており、心地よい融合が感じられます。
また、インド音楽への関心が垣間見えるほか、「Cafe Tacuba」は次作『Nuevo』にも参加していますし、「Taraf De Haidouks」も西欧デビュー作となるベスト盤はデイヴィッド・ハリントンが選曲に関与しいるなど、その後のクロノス・クァルテットの方向性が凝縮されています。
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Nuevo
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Kronos Quartet |
今度はメキシコ音楽に挑戦。一言でメキシコ音楽と言っても、メキシカン・ロック・バンドのCafe Tacubaとの共作や軽快なテンポの"Mini Skirt"や加藤茶の「ちょっとだけよ~」が懐かしい"Tabu"など様々な種類の、陽気なメキシコの太陽の下で聴きたくなるような曲がたくさん収録されています。もうすっかり弦楽四重奏であったことすら忘れてしまいそうです。
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Vasks: String Quartet No.4
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Kronos Quartet |
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Partch: U.S.Highball
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Kronos Quartet |
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Hello Kronos
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Kronos Quartet |
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イアン・カーティス逝去後、Joy Divisionの残された3人のメンバーがNew Orderとして再スタート。いまやマンチェスター・バンドの親分的存在に。 |
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ARTISTS |
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Movement
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New Order |
New Orderの1stアルバム。JDのシンセ・ポップと陰ある雰囲気を継承したが、イアンを意識した慣れない(未だに?)バーニーのヴォーカルが、イアンの死の影をひきづり、その痛々しさ更に増幅させるように聞えてくる。
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Power, Corruption & Lies
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New Order |
"権力の美学"という邦題の2作目。一作目はJD時代のナンバーのせいか、単に方向性が定まっていないことによろものか、どこか捉えどころのない仕上がりであったが、本作ではその後の流れにつながるテクノ・サウンドやエレ・ポップといった方向が見受けられるようになった。
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Low-Life
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New Order |
それまではアルバムとシングルを完全に別物と捉えていた彼らが3作目となる本作から"Perfect Kiss","Sub-culture"などの曲をはじめてシングル・カットした。バーニーの歌への自身の表れか、フックのベース・ラインの確立からか、無機質なダンス・サウンドにPOP的な要素が加わり、これまでの"暗さ"が本作で"感傷的"というイメージに変わった。"Sub-culture"や"Sooner Than You Think"がおセンチでグー。
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Brotherhood
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New Order |
思いっきりチープなアレンジが時代を感じさせるが、バーニーの情緒あふれるメロディー・ラインと薄っぺらいギター、フックの自己主張たっぷりのベースラインが本作でも見事に絡み合っている。これまでのデジタル・ダンス・サウンドは影を潜め、アコースティックな曲も増え、楽曲自体のレベルも格段と向上したので、アルバム全体もかなりまとまっている気がするなあ。凝ったプロモ作りは"Bizarre Love Triangle"からだっけな。Frenteのカバーで再認識したけど、"Bizzare ~"は本当に名作だね。
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Substance |
New Order |
NOの12インチ・シングル(今の若者には分かんねぇだろうな)集。アナログ盤はA面のみでしたが、CD盤はB面も収録しています。(当然アナログ盤とCD盤を両方買いました) あまりにも、ここでのヴァージョンを聴きすぎて、アルバムやシングル・ヴァージョンの演奏に貧弱さ(?)を感じたものも。
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Technique
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New Order |
"Fine Time"をはじめとしたアシッド・ハウスとアコースティックの融合を図った一作。一瞬だけびっくりしたが、ハシエンダの経営に絡んだり、昔からディスコを意識したダンサブルな曲作りをしていた彼らの面目躍如か?ただ、ならではメロディー重視の曲作りも健在。80年代のマンチェ・サウンドを味わえるのと同時に、今聴いても珍しく時代を感じさせない普遍的なサウンドは彼らのサウンド確立の証拠かも。
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Republic
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New Order |
サッカーW杯のEnglandチームのオフィシャル応援歌"World In Motion"の大ヒットに気をよくしたのか、前作までとは打って変わってかなりPOPな感じ。 "Regret"は駄作だと思うけど、"Liar"や"Spooky"は隠れ秀作。
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(the best of) New Order
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New Order |
何のためにオリジナルとさほど変わらないリメークをしたのか?などと、なんやかんやと云われたいわく付きのベストアルバム。それでも、これだけコンパクトにNOの曲がまとめて聞けるし、アルバムとして、NO入門者には一番これをお勧めするね。
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(the rest of) New Order |
New Order |
往年のNOナンバーのリミックス集。うーん、評価は難しいなー・・・。
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BBC Radio 1 Live in Concert
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New Order |
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Get Ready
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New Order |
実に久々の復帰作はメランコリックなメロディー(特にM3)、詞のバーニーの世界、M1~4といつになく流れのよい展開。そしてJD時代への回帰ともとれるギターサウンド(特にM7。でもギリアンは何処に???)に昔っからのファンとして良くも悪しくも安心して聴ける内容になってます。
ただ、ちょっと今回は目新しいわけでもなく一点豪華主義というわけでもないので、新しいファン層を獲得するには地味過ぎるかな?
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Waiting for the Sirens' Call
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New Order |
今回からキーボードのギリアンが正式にメンバーから抜けて、サウンドが前作に増してソリッドになった分、もともとメランコリックだったメロディ・ラインやバーニーのボーカルがコントラストをなして引き締まり、全体的に立体感が出てきてる感じがします。
レゲエのビートに"State Of the Nation"といった感じのM5、Joy Divisionを髣髴させるイントロから始まる自由奔放な酔いどれの悲哀を唄っているM6、New Order~Electronicsを貫くバーニー節が炸裂した切なさが充満したM7、往年のScritti Politti調のちょっとだけソウルフルなM8、"Blue Monday"のビートを踏襲した哀愁漂わせるユーロビートにのせて齢を重ねたバーニーが唄うM9、など往年のファンもほっとする楽曲が満載です。次回作も楽しみです。
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